2015年6月10日水曜日

宇野正美さんが書いた、「ユダヤと闘って世界が見えた」を、読んで、読書感想を書きました。

宇野正美さんが書いた
、「ユダヤと闘って世界が見えた」を、読んで、
私は、2011年2月、下の通り読書感想を書きました。
写真は、この本が見つからなかったので、
同じ、宇野正美さんが書いた、「古代ユダヤは、
日本に封印された」の表紙を、撮ったもの。

++++++++
読書感想文(ユダヤと闘って世界が見えた・・・宇野正美)
 
宇野正美さんは1942年大阪で生まれ、
<大阪府立大学に行きました。
ユダヤ問題を専門とする、講演者 兼 著述家です
 
宇野正美さんは1942年大阪で生まれ、
大阪府立大学に行きました。
卒業して大阪の高校の日本史の先生を11年しましたが、
その後やめて、大阪に「中東問題と聖書研究センター」を
設立し、ユダヤ問題を専門とする、
講演者 兼 著述家になっています
 
宇野正美さんの本を、最近私は読んでいませんが、
20年前ぐらいには沢山読みました。
最近、昔読んだ本を引っ張り出して、
何冊か読んでいますが、
この本もまた私の本棚から出して読んでいます。
 
この本ももう一度、読んで良かったと思いました。
古い本には、年月を経た味わいがあります。
昔読んだときは、登場人物等の善悪を
判断していたと思いますが、
今回の一連の読書は、善悪は判断せず、
事実かどうかだけ、判断するようになりました。
 
斉藤一人さんの本を、
1年に1~2回ぐらい読んでいますが、
そこに「いい本は、7回読め」と書いてあったので、
それに影響を受けて、
私も古い読書の再体験をしていると思います。
 
斉藤一人さんのDVDを車で聞いていたら、
7回以上聞けと言っていたので、
繰り返して同じDVDを聞きました。
そしたら確かに、
聞くたびに理解が深くなったような気がしました。
それで、私が昔読んだ本を、また読むようになったのです。
 
++++++++
<この本の背景>
 
宇野正美さんは、その著作
ユダヤが解ると世界が見えてくる」(1986/5)が、
ベストセラーとなり、注目を浴びました。
1980年にはエジプトのサダト大統領の暗殺を、
旧約聖書を読み込んで、預言したことでも有名です。
 
欧米を理解するには、
「聖書」と「ユダヤ人」を理解しなければならない、
というのが宇野正美さんの主張です。
それを、それまで一貫して言い続けてきました。
 
聖書を真剣に勉強して、
何度もイスラエルに行って、
イスラエルの首相達とも聖書から見て
イスラエルのとるべき立場を話して来ています。
 
宇野正美さんは、親ユダヤの立場から、
ユダヤが解ると世界が見えてくる」を
書いたつもりでした。
それまでの宇野さんは自分で自分のことを、
むしろ親イスラエルの人と思っています。
 
が、アメリカのADL(ユダヤ名誉毀損防止連盟)等が、
日本における宇野正美さんの一連の本を問題視し、
攻撃しました。
宇野正美さんは、反ユダヤと言われたのが、
ショックだったようです。
 
攻撃を受けたときは、しばらく自分の頭の整理がつかず、
何も考えられませんでした。
騒動が落ち着いて、自分の考えがまとまって来て、
騒動に反発する格好で、宇野正美さんは反シオニスト
(反ユダヤではありません)になって行きます。
 
宇野正美さんに対するADL等からの攻撃は
1987年の春から行なわれました。
この本は1993年に書かれていますから、
攻撃が始まって、5~6年あとの本ですね。
 
私は、山本七平さん(イザヤ・ベンダサン)の
「日本人とユダヤ人」を1970年過ぎ頃読んでから、
ユダヤに興味を持ち、
ユダヤ関連の本をいくつか読んでいます。
 
私も良く分ってないことは多いと思いますが、
宇野正美さんは、そんなにユダヤに敵愾心をもった
書き方はしてないと思いました。
ただ、日本人は
「ユダヤ人」の凄さに学べと言っています。
 
離散を何度も経験し、それでも彼らが結束していけるのは、
彼らに哲学(方法論)があるからだと述べていました。
そのユダヤの哲学(方法論)に強烈なところがあるのが、
宇野正美さんの本で少し強めに出ていたかも知れません。
それが、攻撃の対象になったのでしょう。
 
しかしこの本は、今読んでも私はそのとおりと思います。
反ユダヤの書として、攻撃をしたADLの気持ちが、
私には「?」です。
彼らは、日本人の感性を理解できない
ところがあるのでしょう。
 
やっぱり、こういうことがあると、
日本は特殊なのかなとも思います。
 
++++++++
<この本の構成>
 
この本の構成は、次の通りです。
( )内は説明されているページ数です。
 
―1章 仕組まれた「反ユダヤ」騒動(36ページ)
  ユダヤの処女地・日本の重大な意味
-2章 「宇野-反ユダヤ説に反論する(26ページ)
  袋叩きのなか、全世界から寄せられる支援情報の不思議
-3章 最大のタブー「二つのユダヤ人」(60ページ)
  パレスチナは本当に彼らのものなのか
 
-4章 アメリカの支配、世界覇権の歴史(36ページ)
  洗脳教育、金融支配、ナチスとの取引
-5章 白人支配の崩壊(41ページ)
  石原莞爾「世界最終戦争」の驚くべき予言
 
++++++++
<反ユダヤ騒動-1章を要約してみると>
 
何故、宇野正美さんの本が「反ユダヤ」とされたか。
その理由を、イスラエルから来た
宇野正美さんの親友である、
イスラエル人弁護士は言ってくれたそうです。
宇野正美さんの本について、2つが問題にされたと。
 
一つは、「ナチスによって
アウシュウィッツ強制収容所などで殺された人の数は、
600万人ではなくもっと少ない、と書かれている」。
二つは、「シオンの議定書(ユダヤ・プロトコール)が
書かれている」です。
 
宇野さんは、反ユダヤの観点から
これらを書いたのではなく、
外交の場で、これらの分りきった嘘を言い続けても
活用するユダヤの凄さを、
日本は見習わなければいけないと、
日本人に言ったつもり、が誤解されたとのこと。
 
でも、嘘であれば嘘であるほど、
本当のことを言われると、怒るのが人間の常ですから、
ADL等ユダヤの人は怒ったのでしょう。
 
アウシュウィッツ収容所では、
400万人殺されたことになっていますが、
アウシュウィッツ収容所の大きさから見て、
そんなことはありえない。
 
また死んだ人の写真を見ても、
ほとんどの人が腸チフスか餓死で死んでいて、
ガス室に送られて死んだ人は数が少ないのではないか。
それでも、ガス室で大勢の人が死んだと
言い続けるユダヤ人は凄い。
 
日本人もそういう強かさを見習わなければいけない。
と宇野正美さんは言っています。
そう書いたことが、ADLから宇野正美さんが、
反ユダヤとして攻撃される一つ目の原因となったのです。
 
日本の日中戦争での南京虐殺もそうですが、
虐殺された人の数は、誇張されます。
私の父親は衛生兵として、南京に行きましたが、
東京裁判で主張された、南京で殺された人の数について、
そんな数を殺せるわけがない
(虐殺もなかったと思うとも、父親は言っています。
 
しかし戦争の現場は理不尽なところがあり、
やられたほうは少しでも許せないと感じるものです)と
言っていました。
「本当のことを言っては、ダメだ。
戦争に負けたほうは黙っていろ」という、
世界の常識がありますね。
 
そう考えない日本人は、ナイーブなのかも知れません。
事件に対して、それぞれ言い分はあるでしょうが、
それでも虐殺(少なくとも日本兵が、
中国人をバカにしていたと思います)が
あったということは、加害者である日本人は
忘れていけないと、私は思っていますが。
 
「シオンの議定書」(ユダヤプロトコール)は、
ユダヤとは何の関係も無く、
それはユダヤ人を貶めるための偽書だというのが、
ユダヤ人たちの一般的な解釈になって来ました。
 
だから「シオンの議定書」を、
ユダヤ人が作ったかも知れないというと反発するようです。
そこをアカデミックに、フラットに「シオンの議定書」を、
宇野正美さんが取り上げたことが、
ADLが宇野正美さんを攻撃した、
二つ目の原因となったのでした。
 
しかし、「シオンの議定書」はユダヤ人を語るときに、
取り上げなければならない文章というのが、
宇野正美さんの考えでしょう。
これが「ユダヤ人の同胞が書いたのなら、その内容の凄さ、
その内容の知恵からして、正直言って誇りに思える」と、
宇野正美さんの別なユダヤの友人は言いました。
 
「シオンの議定書」は人間の、本質を書いています。
だからもっとフラットに取り上げて、
人間研究の材料にすればいいのでしょう。
いくら、人間の本質をついて、それを
(詐欺師達がするように)利用すると書いてあっても、
なかったことにする理由にはならないと思います。
 
だからどれも攻撃して、なかったことにしてしまう、
あるいは人々の口を噤ましてしまう
ADLの姿勢は「?」ですね。
私も宇野正美さんと同じように思います。
 
それをユダヤはやりすぎるから、
ユダヤが理不尽に
おかしいと言われるのではないでしょうか。
シェークスピアの「ベニスの商人」の、
ユダヤ商人のように。
 
++++++++
<アメリカ等におけるユダヤの動き-第2章を要約すると>
 
この章を読むと、宇野正美さんが丹念に、いろいろな人
(自分を反ユダヤとして断罪した人も含めて)の
意見を解説していると思います
 
そうして、この章の感想を要約して言えば、
ユダヤ人にもいろいろな人がいて、
一枚岩ではないのだということでした。
それこそ意見は、右から左にあるのです。
私が思うに、その意見の全体はバランスが良いものでした。
 
しかし、一時的に世論を牛耳るのは、
過激な意見を確信的に言った人です。
そして、その過激さが、
今のユダヤ社会では強すぎるような気がしました。
 
ユダヤ人が7割を占めるジャーナリズムの世界で、
宇野正美さんが反ユダヤ」と
ニューヨーク・タイムズで書かれたことが、
ワシントン・ポスト、ロサンゼルス・タイムズ、
ウオール・ストリート・ジャーナル、
そして西欧の新聞に広がっていく。
 
私はユダヤ人の過激派は、
やり過ぎではないかと思います。
 
世論は一時的には、過激なものの方に熱狂するし、
マスコミは世論から求められていることを書く。
いやマスコミの中心人物たちも、
この熱狂的世論と同じであることが多いと思います。
 
でも、韓国の大統領が、
韓国の延坪島が北朝鮮から砲撃を受けたとき、
国民に「冷静に」と言ったように、
ユダヤ人が牛耳っている、アメリカのマスコミも、
事件が起こったときは
冷静に動かなければいけないと私は思います。
 
「プロの活動家達は、常に問題がなければ困るのである。
日本に反ユダヤ作家がいなければ困るのだ」。
宇野正美さんはそう言っていました。
私も、そうなのだろうなと思います。
 
1992年のニューズウィークのアジア版に、
これらのユダヤ人の一部の行動が、
同じユダヤ人ジャーナリストから
否定的に書かれていました。
 
「もういい加減に、ユダヤ人は被害者であって、
常に危ない立場にあるなどと言う
宣伝じみたものはやめようではないか。・・・
イスラエルでも、学者や知識人の一部が、
こうした態度に異議を唱え始めた。
 
イスラエル流のユダヤ史は
暗い面にばかり焦点を当てすぎるというわけだ。
暇さえあれば死体の数を数えているような
従来の史学を、彼らは『悲嘆学派』と呼ぶ」。
 
+++++++++
<アシュケナージ・ユダヤとスファラディ・ユダヤ
<-第3章を要約すると
 
イスラエルに、上流階級の「アシュケナージ・ユダヤ」
(支族名です)と、
下流階級の「スファラディ・ユダヤ」(支族名です)が
いるとのこと。
 
ADLが宇野正美さんを、反ユダヤとして攻めた騒動の後、
チュニジアにいる日本の外交官が、
宇野正美さんをチュニジアに呼んで、
イスラエルに2つの民族がいるのは。
「中東の日本の外交官の常識だ」として、
宇野正美さんに教えてくれたそうです。
 
「アシュケナージ・ユダヤ」は
ヨーロッパ人の顔をしたユダヤ人です。
ロシア・東欧などから来ました。
ほとんどのシオニストが
アシュケナージ・ユダヤだそうです。
 
「スファラディ・ユダヤ」は、
スペイン系のユダヤという意味で、
アラブ系の顔をしたユダヤ人で、
アラブや北アフリカからイスラエルに来ました。
 
アーサ・ケストラー(ユダヤ人の作家で、
「ホロン革命」と言う本を書いて有名です。
自殺しています)は、「第13支族」と言う本を書き、
その中でアシュケナージ・ユダヤは、
ユダヤ教に改宗したカザール人の子孫だといいました。
 
カザール(またはハザールともいう)は
カスピ海の沿岸に栄えましたが、
イスラム教やキリスト教国家と対峙していたので、
どちらのも母体になる
ユダヤ教に改宗したのではないかといわれています。
 
つまり、アシュケナージ・ユダヤは、
神の啓示を受けたアブラハムの子孫ではないというのです。
アーサ・ケストラーは、アシュケナージ・ユダヤでした。
また、13支族というのは、ユダヤは12支族ありますが、
カザール人はその支族ではない
13番目の支族だと言う意味です。
 
だから旧約聖書にある、
「ユダヤ人はイスラエルに帰る」というのは、
このアシュケナージ・ユダヤ人には
当てはまらないというのが、
この本で宇野正美さんが言っていることです。
 
私は、ラビ・M・トケイヤーさんの
「ユダヤ4000年の智恵」と言う本を、
1975年頃だと思いますが、
読んで、なるほどと納得がいったので、
それから、何かとユダヤに関する知識は、
このラビ・M・トケイヤーさんから学んでいます。
 
「ユダヤ4000年の智恵」は、
旧約聖書をユダヤ人が歴史的に解釈し積み上げてきた、
タルムードをベースにしていました。
このラビ・M・トケイヤーさんによると、
アシュケなージ・ユダヤもアブラハムの子孫で、
 
遺伝子も他のユダヤ人と同じであることが
確認されているとのこと。
2人の意見は違っていますが、
1000年以上前の歴史の話は、
正しくこれと言うのは、出来ないのか知れません。
 
また、タルムードはバビロン捕囚のときの、
バビロンの哲学の影響を受けていて、
純粋の旧約聖書解釈ではないと、
宇野正美さんはいっていました。
 
ユダヤ教徒以外は、ゴイム(豚)であるとして、
ユダヤ人の思想の中には、ユダヤ人以外の異邦人には、
動物の感覚で対処するところがあると。
そういう思想で、シオニストがイスラエル建国のなかで、
やってきたことが、この本にはたくさん書いてありました。
 
++++++++
<世界の権力者地図-第4章を要約すると>
 
 これは、簡単にいえば、現在のアメリカは
WASP(ホワイト・アングロ・サクソン・プロテスタント)
が支配する国ではなく、
ADLが支配する国になったといっています。
 
そこにいたるまでに、
ADLに支配されたアメリカとイスラエルは
いろいろ悪いこともしたとのこと。
宇野正美さんはそれらの例をいくつかあげて
説明しています。
 
++++++++
<石原莞爾-第5章を要約すると>
 
ここ数百年、白人が世界を植民地化する等、
世界をコントロールしています。
しかし、第2次大戦後のこの本が書かれたときは、
アジアを代表して日本が世界を、
経済的に圧倒していました。
 
今は、中国を中心とするアジアが、
経済的に世界を圧倒するようになりつつあります。
このようなことを予言した人がいました。
それが石原莞爾です。
 
石原莞爾は、
第2次世界大戦に入るときの関東軍の参謀でした。
満州国建設を指導し、
日中戦争のときは、参謀本部作戦部長です。
石原莞爾は天才なのでしょう。
 
第2次世界大戦が始まる1年前に
「世界最終戦争論」を書いています。
 
石原莞爾は、東条英機と意見があわず、
第2次世界大戦のときは予備役になっていました。
だから戦争責任には問われませんでした。
 
アメリカの軍人が、戦後、病床の石原莞爾を尋ね、
日本の戦争責任について質問します。
それに対して石原莞爾は、
どこまで歴史をさかのぼればいいのかと訊ねました。
 
アメリカの軍人は、日露戦争までといいます
(アメリカは日露戦争のとき、日本に驚異を感じ、
そのときから仮想敵国として日本を見ていましたから、
当然の質問なのでしょう)。
 
そしたら、石原莞爾は、
「それではペリーを連れて来い。
戦争をしたくなかった日本を、
今のようにさせたのは、ペリーだから」と言って、
アメリカ軍人に言い返したのは有名な話です。
 
「世界最終戦争論」では、
4つのブロックが争うであろうと言っていました。
第1ブロックは社会主義国家を集めたソ連
(今のロシア周辺)、
第2ブロックが合衆国をリーダとする南北アメリカ、
 
第3ブロックがヨーロッパ
(当時はヒットラーが台頭していましたが・・・)、
第4ブロックがアジア(東亜共栄圏)です。
でも、原爆を落とされて日本は、その後、
完全にアメリカの傀儡となってしまって現在にいたります。
 
こういう歴史観が石原莞爾にあったので、
東条英機と合わなかったのでしょう。
第2次世界大戦は準決勝、そして決勝はその大分あと。
こう見ていました。
 
こういうと、
石原莞爾は戦争を安易に考えているように見えますが、
その文を読めば、戦争の悲惨を良く知っています。
そのうえで、やむをえない最終戦争と言っています。
今、もう戦争は経済戦争に突入しているのでしょう。
 
宇野正美さんは、
旧約聖書からこれからの戦争を読み込みます。
宇野正美さんは「イエスの言葉」を読み、
そして、この石原莞爾の「世界最終戦争」を読みます。
この戦争の結果は、どうなるのでしょう。
 
これから「東亜共栄圏」が
世界のリーダになっていくような気がしますが。
つまり、「東亜共栄圏」が「世界最終戦争」に、
平和裡に勝つようなきがします。
いや、もう勝っているのかも知れません。

0 件のコメント:

コメントを投稿